
デジタルモールド Q&A
デジタルモールド、デザインファクトリーのご質問など
Q&Aでまとめてありますので、困ったときには参考にご確認ください。
Q : どんな材料でも成形可能ですか?
A:可塑性の射出成形グレード樹脂であれば成形可能ですが、デジタルモールドは光硬化性樹脂で出来ている樹脂型なので成形温度が高温の場合はショット耐久が適していません。成形温度で250℃以下のABSやPP、POM、エラストマーなどが得意です。
Q : 何ショットぐらい成形できますか?
A:成形材料や部品形状により異なりますが、プレート状のシンプルな形状の場合で500ショットの実績があります。またPPヒンジサンプルなどは3000ショットという実績もあります。ショット数はお約束できるものではなく、デジタルモールドが消耗してバリや割れが発生したら型を交換して使用するという使い方になります。
Q : デジタルモールドとは?
A:3Dプリンターで金型を作って射出成形やプレス加工をする樹脂型のことです。材料は光硬化性樹脂を用いています。
Q : デジタルモールドのメリットは?
A:設計初期段階から量産と同じ樹脂ペレットを用いて射出成形ができることがメリットです。量産と同じように抜き勾配や突き出しも設定する為に、量産に限りなく近い試作品を開発初期段階で得ることにより部品評価を量産金型製造前に進めるとができます。この事前評価により量産金型での問題を事前に解決することに繋がります。
Q : 型はプリンターで造形したら完成ですか?
A:プリント後にすぐに成形ができますが、エジェクターピンの穴など細かい部分で寸法が必要な部分は切削やリーマー加工をする場合もあります。また、精度や意匠面の滑らかさを求められる部品の場合はデジタルモールドの表面を0.2㎜ほど切削加工して仕上げる場合もあります。部品習得後の用途により使い方を分けております。
Q : 精度はどのぐらいですか?
A:積層方向や形状にもよります。3Dプリンターのスペックが±0.1~0.2㎜となっていますが、積層方法や仕上げにより重要管理寸法部を±0.05㎜狙うことも可能です。
Q : デジタルモールドは通常の試作型より安いですか?
A:部品サイズ、鋼材、部品形状、金型構造により価格変動しますが、通常の量産金型比較で6分の1ぐらいの価格で成形が可能です。
Q : 3Dプリントが終わったらフィラメント材料は取り外しておいたほうがいいですか?
A:PLAフィラメント材料は湿気に弱く3Dプリントしているとき以外はアンロードして取り外してください。一度開封した材料は除湿剤など入れた食品保管容器に密閉して保管してください。→詳細資料はこちら
Q : 成形サイズの制限はありますか?
A:弊社ではS、M、Lサイズというサイズ別のモールドベースで受託部品成形を実施しています。Lサイズの場合で型締め10トン、射出容量が20㏄になります。Lサイズより大きな部品についてはアルミ金型によるご提案をしています。理由はデジタルモールドの場合、製造時間とコストがアルミ切削金型と逆転してしまう大きな部品の場合はデジタルモールドのメリットが無いからです。
Q : テストトライはできますか?
A:弊社もしくはデザインファクトリーパートナーの設備でテストトライは可能です。費用は有料になりますが、安価なSサイズ(50㎜×50㎜)など小さな金型からトライを実施していただきデジタルモールドの精度や表面仕上がり、ショット数をご確認いただけます。
Q : 社内に同じシステムを導入したいのですが可能ですか?
A:デザインファクトリーというシステムパッケージを準備しております。メーカーによる設備のサポートから技術ノウハウサポートまで導入から立ち上げまでご提案可能です。また、デジタルモールドだけでなく部品試作やアルミ型切削までオフィス環境で部品製造が可能な次世代システムになっております。
Q : デジタルモールドが可能な実機の見学はできますか?
A:弊社もしくはデザインファクトリーパートナー社でシステム実機を見ることができます、またサンプルや詳細説明も随時可能ですので弊社よりお問合せください。